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 王子様の宣戦布告! 2    the prince of tennis : Tezuka×Fuji  再録:2007.08.13
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 …なんだろう、「相談」って。
 不二は、突然の越前の呼び出しに不安を隠せないでいた。
 
 『チョット相談があるンすよ。今日部活の前に屋上に来てくだサイ…一人で』
 
 突然耳元でささやかれてビックリした。
 なんだろう。相談されるほど、懐かれてなかったような気がするけど。
 『お願いしマス』
 しつこく食い下がられて、ボクはシブシブOKした。
 
 「ヨッシャ〜!部活だニャ。行こ!不二vv」
 エージが振向いて言った。
 
 「ゴメン、今日チョット用事があるんだ☆先に行っててくれる?」
 「え〜!」
 
 「ゴメンゴメン、明日は一緒に行こ?」
 「ニャ〜!」
 プンプン文句を言うエージを何とか先に行かせた。
 はぁ。エージって疲れる…。
 
 さて、次は越前か。
 誰も見ていないのを確認して、ボクは屋上へと急いだ。
 
 「///っつ」
 ビックリした。ドアを開けたら、すぐそこに越前がいたから。
 
 「ちゃんと、一人で来てくれたんですね。センパイ」
 
 「うん。まあね。何?相談って」
 
 「そんなに急かさないでくださいよ…」
 越前が段々ボクに近づいてきて、後ろは壁で。
 とうとう越前と壁に挟まれて、逃げられなくなっていた。
 
 「な、なんなの?」
 すぐ近くにある越前の顔にドギマギしながら聞いてみた。
 
 「センパイ…」
 越前が耳元でささやく。
 耳に息がかかってゾクゾクした。
 「センパイ…俺…」
 …………………っ///。
 越前の唇が自分の唇に近づいてきて…
 キス?される?
 って思った時にはもう遅かった。
 
 「チョ、チョット…!何するの!越前!」
 ボクは必死で越前の腕の中から逃れようとしたけど、思ったより力が有って、できなかった。
 
 「俺…センパイの事が好きです」
 
 驚いた。
 人を突然呼び出して、いきなりキスをして、君ってホントに何をするか分からない。
 ボクが困って俯いていると、
 「センパイ?」
 越前が指でボクの顎を捕らえて上向かせた。
 
 また、キスされる。
 ボクはあわてて答えた。
 「ダメだよ。ボク好きな人いるんだから…」
 驚くかな?越前。
 
 「………知ってるっス……」
 
 えっ?
 とても小さな声で呟いたのを聞き逃さなかった。
 知ってるって?
 一人で動揺していると、越前が腕から離してくれた。
 
 「いいっス、最初は好きじゃなくても」
 スゴイ提案をしてきた。
 「好きじゃなくてもって、つきあえないよ?」
 「……じゃあ、友達として!俺の事少しは考えて?」
 考えてくれないと…って、また迫ってきた。
 「分かった、分かったよ。友達だね、友達でいいなら」
 
 「そうこなくっちゃ」
 そう言って越前が飛びついてきた。
 
 「チョット!友達はそんなことしないよ!」
 なんとか越前を離そうとした。
 なんでボクより力があるんだ!
 
 「エージ先輩はしてます」
 
 ……………。
 
 ボクは何も言えなかった。
 エージか…。
 少し恨むかも。
 とにかく。
 
 「友達。だよ?」
 
 ボクは越前に手を差し延べた。
 
 
 
 
 
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