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 「あ…あぁ…ん」
 
 「んっ…て…づかっ…つ」
 
 不二が身じろぐ。
 自分の腕の中で悶える不二を見て手塚は一人悦に入る。
 
 「あん…あ…あん」
 その声にまで欲情して手塚は激しく腰を進めた。
 何度も。何度も。何度も…。
 
 「や…てづ…かっ…こわれちゃ…うよっ」
 潤んだ瞳で見つめられても、止める事は出来ない。
 
 「ああっ…っつ」
 手塚は更に奥へと貫いて腰を動かす。
 
 やがて不二は気を失ってしまった。
 
 「不二…?」
 繋がったままその横顔に唇を落とす。
 愛しい。なんて愛しいんだろう。
 
 手塚は暫く不二の髪を梳きながら抱きしめていた。
 
 穏やかな時が過ぎる。
 
 全てを捧げたい人がこの腕の中にいる。
 それのなんて幸せな事…。
 
 「……………………」
 なかなか目を覚まさない不二を起こすべく、手塚は不二自身に手を伸ばした。
 優しくそっと触れてみる。
 段々激しくなる指に不二が反応を始める。
 やがて開かれた瞳に手塚は唇を這わせた。
 
 「ん…な…なに?」
 「おはよう」
 何もなかったように手塚は答えた。
 
 「やっ、て…手塚っ動かないで///」
 不二はやっと今の状況を飲み込めて赤面した。
 まだ繋がれたままだ。
 
 「もう手塚ったらナニ考えてんの///」
 
 いいじゃないか、たまにはこんなのも。
 手塚は幸せそうに微笑んだ。
 
 手塚の微笑みを間近で見た不二は更に頬を赤く染めてしまった。
 
 もう。でもまぁいいか。
 不二も手塚に微笑みを返した。
 
 「あ…ん…動かないで//」
 「無理だな…」
 
 「ばか…//」
 
 
 
 
 〜fin〜
 
 
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